お世話になっております。

コピーライティングマーケターの一式未来です。

 

コピーライティングとは、端的に言えば、読み手(受け手)を意図した方向へ誘導する為の影響を、コピー(言葉)の力で与える技術です。

 

よりシンプルに表現するならば、「言葉の力」で人を動かす技術とも言えます。

 

では、そもそも「言葉」とは、どのように成り立っているのでしょうか。

 

それは平たく言えば、我々、日本人を対象とした場合は、日本語という言語が持つ「文法」をベース(基礎)に、成り立っています。

 

つまり、「文法」をベース(基礎)とした言葉、文、文章によって、人に影響を与える「コピー」が生み出されるとも言えるのです。

 

そういった意味で、「コピーライティング」と「文法」は切っても切り離せない関係という事をお分かり頂けるのではないでしょうか。

 

ですが、この文法とコピーライティングの関係について言及しているライターは殆どいないのが実状です。

 

むしろ、「コピーライティングに文法力は必要ありません!」と言うライターが出始めている始末。

 

おそらくそんなライターは、「コピーライティング」と「文法」の関係を理解できていないも同然かと思います。

 

「コピーを活かすも殺すも文法しだい」

 

これは、私自身が長年コピーライティングを追究し、且つ、数々のコピーや文章を添削してきた中で行き着いた、コピーライティングにおける一つの真理であると考えています。

 

特に、数々のコピーや文章の添削の中でも、8割近くの方が躓いていた部分というのが、まさにこの「文法」だったのです。

 

「そのコピーを一生懸命練ってきた意図は読み取れる…だが、これでは読み手にその意図は伝わらない…」

 

と言った、せっかくのコピーが「文法の欠如」により殺されてしまっている事例を、私は実際に数多く見てきました。

 

だからこそ今回は、あなたがコピーライティングを学んでいる最中、もしくはこれから学んでいくという段階に当たって、一番最初に私がお伝えしたい事。

 

即ち、「コピーライティング力を最大限活かす」という目的を前提とした、「コピーライティング」と「文法」の関係について、お伝えさせて頂きたいと思います。

 

それでは、参りましょう。

コピーライティングで超えるべき3つの壁とその鉄則

先ず、コピーライティングにおいて必ず超えなければならない「3つの壁」を認識する必要があり、それは以下の通りです。

 

  • 読まない(興味の壁)
  • 信じない(信用の壁)
  • 行動しない(行動の壁)

 

これらの壁を乗り越える為に、いかに言葉や文章の力で、興味を惹きつけ、信じ(共感)させ、行動させるか。

 

その為のスキルこそが「コピーライティング」であり、上記はコピーライティングの鉄則とも言えます。

 

この原則については、おそらく多くのライターも周知であり、実際に巷のコピーライティングや広告の教材にも、この事について触れているのをよく目にします。

 

よって、多くのライターは、実際にコピーや広告文を作成する際には、この「興味の壁→信用の壁→行動の壁」を乗り超える事を「意識」し、必死に言葉や文章を綴ります。

 

しかし、その「意識」には、ある意味「漏れ」があるのです。

それこそが「文法の意識」です。

コピーライティングの鉄則に「文法の意識」を織り込む

その「文法の意識」を織り込んだ、コピーライティングの鉄則が以下になります。

 

  • 読ませる(興味の壁)
  • 理解させる(理解の壁)
  • 納得させる(納得の壁)
  • 共感させる(信用の壁)
  • 行動させる(行動の壁)

 

赤字の部分が、元々のコピーライティングの鉄則に加えて、新たに織り込んだ「文法の意識」に該当する部分です。

つまり、どれだけ人に影響を与える言葉や文章を綴ろうが、それが読み手を理解させ、納得させられるものでなければ、その影響力はあっという間に崩れ去ってしまうという事です。

コピーにおけるコピーライティングと文法の境界線

また、それぞれの壁に対する主な役割分担は、以下の通りです。

 

  • 興味の壁
    コピーライティング(+文法)
  • 理解の壁
     文法
  • 納得の壁
     文法
  • 信用(共感)の壁
     コピーライティング(+文法)
  • 行動の壁
    コピーライティング(+文法)

 

ここで注意点ですが、「文法」は理解・納得の壁を超える際に必要不可欠というだけで、実際には全ての壁を超えるのに少なからず必要なものであるという事を忘れないようにして下さい。

コピーライティングと違い、文法は「100点」を目指せる

加えて、「コピーライティング」はそのターゲットによって、その影響力が大きく変動する為、点数で言えば「100点」を取る事はほぼ不可能であるのに対し、「文法」は然るべき原則さえ押さえられれば「100点」に近い点数を取る事も可能です。

 

つまり、全ての読み手に対し、自らが綴った言葉や文章を、「理解」させ、「納得」させる事は、然るべき「文法」さえ押さえていけば、十分達成できるという事です。

 

理解」とは、読んで字の如く、そこに綴られている言葉や文章から「何を言っているのか」が解るという事です。

 

納得」とは、理解の次にあるものであり、その言葉や文章から形成される「主張」や「考え」の背景にある、筋道や根拠が解るという事です。

 

共感」とは、納得の次にあるものであり、その主張や考えに対し「同調できる」という事です。

 

以下、その例文です。

 

私は辛いものが好きなので、キムチが好きです。

 

おそらくあなたにも上記、例文の意味は「理解」できると思いますし、「辛いものが好きだからキムチが好き」という主張にも、特に違和感を感じる事なく「納得」できるのではないでしょうか。

 

ただし、その次にある「共感」については、あなた自身が辛いもの(キムチ)好きかどうかによって、その結果は分かれる事になります。

 

このような例からも、「理解」「納得」においては、然るべき「文法」さえ押さえられていれば、「100点」に近い点数を取れるという事をお解り頂けるのではないでしょうか。

 

そんな「100点」に近い点数を取れる事があらかじめ分かっている「文法」の部分で、コピー全体の点数を落としてしまう事は、どう考えても勿体なさ過ぎます。

文法意識の欠如が、多くのターゲットを取りこぼす

しかし、残念ながら、多くのライターはこの部分を意識していないが故に「100点」を取る事が出来ず、知らず知らずのうちに本来は行動させられたはずの読み手(ターゲット)さえも取りこぼしてしまっているのです。

 

イメージとしては、下記の通りです。

 

  1. 100人の読み手(ターゲット)がいる
  2. 内90人が興味を持ち、コピーを読む
  3. 内50人が理解しコピーを読み続ける
  4. 内30人が納得しコピーを読み続ける
  5. 内20人が共感しコピーを読み続ける
  6. 内5人が影響を受け、行動を起こす

 

先ず、上記1~6で言えば、最初100人の読み手(ターゲット)がいたのにも関わらず、最終、行動に至ったのはたったの5人。

 

このような状況を踏まえ、文法を意識できていないライターは、その原因を上記2・5・6にのみ求めてしまいます。

 

何故なら、文法を意識できていないライターは、そもそも上記3・4の存在すらも認識する事ができないからです。

 

何故、自分のコピーや文章は「興味」を持たれないのか、「共感」されないのか、「行動」を起こしてもらえないのか。

 

そこで、それらを元にコピーや文章に何度も修正を掛けるものの、その反応(結果)は一向に改善されない。

 

と言うのも、上記1~6を見て頂ければ分かる通り、ここでターゲットを大幅に取りこぼしてしまっている主要因は、それらとは無関係の上記3・4(理解・納得の壁)にあるからです。

 

元々90人のターゲットが興味を持っていたのにも関わらず、文法欠如により「理解できない・納得できない」層を生み、結局そのターゲットをたった30人にまで減らしてしまっているのです。

 

これはあくまでも一例に過ぎませんが、実際にコピーライティングや広告の世界では、これに近い事が日常茶飯事で起こっているのです。

あなたに必要なのは「コピーライティング的目線」からの文法

実際に、私自身が数々のコピーや文章を添削・指導してきた中でも、その8割近くが十分でない「文法」であった実態を鑑みると、あなた自身も「文法」を見つめ直す余地がある可能性も決して否定はできません。

 

ただし、その「文法」とは、決して国語の授業で出てくるような形式的なものでなく、あくまで「コピーライティング力を最大限に活かす為の文法」となります。

 

即ち、日本語という「言語学的目線」から評価を受ける為の「文法」ではなく、人に影響を与え、人を動かすという「コピーライティング的目線」から評価を受ける為の「文法」です。

 

当ブログでは、そのようなコピーライティング力を殺す事なく、むしろ最大限に活かし、かつ底上げする為の「文法」について、解説しておりますので、是非、ご参考にしてみてください。

 

引き続き、お付き合い頂けますと幸いです。

 

一式未来

 

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